ダイナミックマイク
2016/05/28
ダイナミックマイクは「ムービング・コイル型」といわれています。
カラオケで使用するマイクがこれです。
電磁誘導(コイルを永久磁石のそばで振動させ、コイル内の磁束を変化させるとコイルに起電力が発生する)を利用したマイク。
コイルはプラスチックフィルムをドーム状に成形した振動板(ダイヤフラム)に固定されていて、そのダイヤフラムが音波を受けて振動し、磁界内でコイルが動くことにより音声信号を得る。wikipediaより
音とは空気の振動です。マイクはこの空気の振動を受けて音声信号に変換して送ります。
この振動させる構造の違いによってマイクを分類しています。
ダイナミックマイクでは振動によって電気を起こし信号を送ります。
こうして書くとなんだか訳が分からないかもしれませんが、要はコイルと磁石が入っているということです。
とても単純な構造なのです。
単純ですし、別の電源等も不要ですので扱いやすい大音量にも比較的歪みにくい。
反面、高音域の反応が悪く、音質面では一般的にコンデンサマイクに劣ります。
丈夫な特性を生かし、ライブやドラム等大音量の録音で使用される事が多いでしょう。
リボンマイク
基本的な仕組みはムービングコイル型同じなんですが、振動を感知するのが、薄い金属を蛇腹状にしたものです。
それが「リボン」マイクと呼ばれる理由です。
和楽器やアコースティック楽器の録音に向いています。
ただ、一時期コンデンサーマイクに押され、あまり使われなくなりました。
理由は、
・ダイナミックマイクだが、扱いがデリケート
これはリボン部分が薄い金属のため、すぐ形が変わってしまう。(保管時に立たせていないと伸びてしまう)
・出力が小さく、ノイズが入りやすい
コンデンサーマイクに比べると、かなり出力が小さくなってしまいます。
なので、リボンマイク用のプリアンプ等を使わないといけなくなってしまいます。
ゲインを上げないといけないという事は、ノイズも入りやすくなるという事です。
という欠点がありました。
ただ、コンデンサーマイクに比べ、「やわらかい音」と言われる事が多く、少なからずファンも多かったのです。
最近では、出力の小ささを改善するため、プリアンプを内蔵したマイクも発売されています。
これはアクティブ・リボンマイクと呼ばれるもので、ファンタム電源で動作します。(従来型のりボンマイクはパッシブ型でファンタム電源を使用してはいけません)
これら新商品の発売で、リボンマイクも復活しつつあります。