録音のコツ

弦楽器の録音(バイオリンやチェロ等)

2020/12/30

バイオリンやチェロ等の弦楽器も録音する機会が多い楽器です。
最近ではいいソフト音源も出てきて、打ち込みでもかなり本物に近い音で鳴らせるようになりました。
しかし、やはり本物の音は違います。
奏者の「生きた音」になります。
やはり予算等の問題も絡んできますが、やはり生楽器の録音を入れることで、楽曲の雰囲気もガラリと変わる事があります。

ソロから弦楽四重奏、さらにはオーケストラ(まず個人で録音する機会はないでしょうが…)まで演奏形態も様々です。
バイオリン・ビオラとチェロでは奏法が全く違うので分けて説明します。

バイオリン・ビオラ

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バイオリン・ビオラは大きさが違うだけで、奏法は同じです。
楽器が上を向いているので、70センチほど上からコンデンサーマイクで狙います。

マイクを近付けると、かなりきつい音になってしまう(特にバイオリン)ので、音を聞きながら少し離してセッティングするようにしましょう。

チェロ

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チェロの場合、楽器が前面を向いていますので、マイクも前から。
マイクの位置ですが、2種類あり、

  1. 上から狙う。バイオリンなどのように斜め上にマイクをセットします。
  2. バイオリンとは違い低音になるので、40センチ位の近い位置で、やや下から狙うようにしましょう。

どちらも直接F字孔は狙わないように。

上と下どちらにマイクをセットするかはどのような音が欲しいかで変わります。
私はチェロが前面に出る編成だと、上にセットして低音から高音までのバランスを重視し、低音を強調したい場合は下から録る、というように使い分けています。
また、楽器とマイクの距離も必要な音により調整しましょう。

響きが大事なので、楽器全体から出る音を録る感覚で録音しましょう。
マイクの向きや角度で結構変わりますので、よく聞きながら微調整しましょう。

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