バランス接続とアンバランス接続
2016/05/31
機材同士を接続する際、ケーブルが必要になります。
この時、ケーブルによって接続の種類があります。
それが、バランス接続とアンバランス接続があります。
なんとなく語感からバランス接続の方が良さそうな感じがしますが、具体的に何が違うか?というと
バランス接続の方が「ノイズに強い」ということがあります。
バランス接続とアンバランス接続の違いはコードとプラグの接続の仕方です。
バランスはHOT、COLD、GROUNDで、アンバランスはHOT、GROUNDのみです。
この違いでバランス接続の方がノイズに強くなります。
なぜノイズに強くなるかというと、バランス接続の場合、HOTとCOLDで逆相の信号が送られ、COLDの信号を反転する事によって音声信号を取り出します。その時、HOTにもCOLDにも同じノイズが乗っていますから、反転する事によってノイズだけ消えるという事なのです。
XLR接続でしたら普通はバランス接続です。
フォーンの場合はTRSだとバランス、TSだとアンバランスの場合が多いですが、これは結線の仕方によります。
アンバランスはノイズに弱いと思うかもしれませんが、これはケーブルの長さによります。
だいたい3m位でしたらそれほど気になりません。
ですから宅録等狭い場所での録音ならばあまり気にしなくても大丈夫です。
が、コンデンサーマイクでの録音や外の広い部屋等、繊細だったりケーブルが長くなる場合はバランス接続にしておいた方が良いでしょう。
(コンデンサーマイクの場合、ファンタム電源を使う関係で、XLR端子での接続が基本ですが。)
ただし、ケーブルの価格がアンバランス接続の方が安価です。
機材が増えてくるとケーブルも増やさなければいけなくなりますので、必要なケーブルと予算をしっかり考えましょう。